20歳に独立してから、現場で多くの衣裳スタイリングを行ってきた。

 

自身のスタイリングについて自身で発信してきた事は少ないが、
改めて考えを書き留めていくことにしようと思う。

 

スタイリストという肩書は仕事をするうえで必要だが、
肩書は肩書にしかすぎず、それ以前にどういう人間であるか、
どの職業でも同様だと思うが、
人としての姿勢を問うことが、自身がまず大切にしてきたこと

 

若い時から変化を経てきたが、敏感に格好をつける立場の名刺は持っていない。

 

思いやりと優しさ、そして誠実さと愛でる気持ち。
それらがルーツになくてはならなく、それが私のスタイル=姿勢をつくっている。
そして、そのルーツからなる導線によって、スタイリングが形成される。

 

10代の後半、行きなれない靴屋で出会った販売士さん。
私が大切に履き続けていた靴を褒め、笑顔で向き合ってくれた。
その靴屋に希望の靴が無いと分かった矢先、
他の店にないかを一緒に聞き周ってくれた。
「素敵な靴があると私も願ってます」

 

販売士という以前に、靴を売るという以前に、
人としての立ち振る舞いや相手を思いやる優しさが、
居心地の良い信頼という時間をつくった事ととして覚えている。

 

今でも素敵な靴屋さん、販売士さんとして応援し続けている

 

私のクリエイティブ、
スタイルの一部は、ルーツにある姿勢なのです。